よくある質問

MQ会計って何ですか? 普通の会計と何が違うんですか?

約2分で読めます 最終更新 2026.07.12

MQ会計は、「値上げしたら利益はどう変わる?」「1人採用したら利益は残る?」を、数字で先に確かめるための考え方です。決算書は過去の結果をまとめるためのものですが、MQ会計は未来の判断のために数字を使います。西順一郎氏が提唱した、中小企業の経営判断にも活用されている考え方です。

5つの数字の見方(できるだけ簡単に)

  • 売上高:いくら売れたか
  • 変動費(売れば増える費用):仕入れ代や、売上に連動する手数料など
  • MQ:売上から変動費を引いた、これから説明する「固定費」と「利益」に充てられる金額
  • 固定費(毎月かかる費用):売れても売れなくてもかかる、家賃や給料など
  • 利益:MQから固定費を引いた、最後に残る金額

※MQは「手元の現金の残高」ではなく、あくまで損益計算上の金額です。実際にいくら現金が残るかは、別途「資金繰り」で確認する必要があります(詳しくは「黒字なのにお金が残らないのはなぜですか」で説明しています)。専門的にはMQ(限界利益)と呼ばれ、一般的な会計の「粗利」とは計算の範囲が少し異なる場合があります。詳しい定義が気になる方向けに、ページ下部で補足しています。

なぜそう言えるのか

私たちが初回訪問で試算表と貸借対照表を確認すると、「利益は出ているのに、なぜかお金が減っている理由」の仮説が短時間で見えてくることもあります。決算書の数字をそのまま眺めていても、どこに手を打てばいいかは分かりません。数字を「売れば増える費用」と「売れても売れなくてもかかる費用」に分け直すだけで、打ち手が急に見えてくるのです。

数字の例(仮定による計算例)

たとえば売上高1,000万円、変動費(売れば売るほど増える費用)が400万円のケースを考えます。MQ(固定費と利益に充てられる金額)は600万円です。ここから固定費(毎月かかる費用)500万円を引くと、最後に残る利益は100万円になります。この利益を増やすには、「値段を上げる」「もっと売る」「仕入れを見直す」「毎月の費用を見直す」の4つの動かし方があり、どれが一番効果的かを数字で比較します。

判断時の注意点

MQ率(売上に占める、固定費と利益に充てられる金額の割合)は業種によって水準が大きく異なるため、同業他社と単純比較するより、自社の過去の推移で見ることが重要です。

実際にはこんな支援をしています

  • 試算表・販売データを5つの数字に当てはめ直す
  • どこに手を打てば利益が増えるか、仮説を一緒に立てる
  • 値上げ・採用・費用の見直しなど、具体的な判断への落とし込み

よくある相談

「数字を分解した後、結局どこから手をつければいいですか?」とよく聞かれます。会社によって効きやすいポイントが違うため、実際の数字を見ながら優先順位を一緒に決めています。

こんな会社におすすめです

  • 決算書は見ているが、次の一手が分からない
  • どんぶり勘定から抜け出したい
  • 値上げや採用の判断に自信が持てない

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補足:正確な用語が気になる方へ

P(単価)・Q(数量)・PQ(売上高=P×Q)・V(単位当たり変動費)・VQ(変動費総額)・M(単位当たり限界利益=P−V)・MQ(限界利益総額=PQ−VQ)・F(固定費)・G(利益=MQ−F)という記号で表します。本サイトではMQを「固定費と利益に充てられる金額」「粗利」と表現していますが、一般的な会計上の売上総利益とは計算範囲が異なる場合があります。

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