税理士事務所での18年間、私が現場で見てきたのは、「孤独な天才経営者」の姿でした。 年商数億円を稼ぎながらも、「結局、俺が判断しないと回らない」と、雑務に追われる社長の「時間のない孤独」です。 原因は、社長の“最強の経験知”が、誰にも真似できない「口伝」のままになっているからです。
多くの企業は採用に力を入れますが、採用後の教育は直属の上司任せ。いわゆる「上司ガチャ」です。 合う上司に当たれば能力は開花しますが、合わなければ3ヶ月も続かない。 その結果、専門性が高くなるほど属人教育が常態化し、新人は「これで合っているのか?」と不安の中で手を止め、 生産性が落ちていくという悪循環を断ち切れません。
この属人化の構造は、事業承継にも深く関係します。 属人化は、社長が流した汗と哲学を損失させることです。 あなたが築いた「経験という血と肉にした知恵」を、後継者や社員に”ただ引き継がれない”という事実は、 あなたのこれまでの努力を否定します。 だからこそ、その経験を「企業のDNA」として、永続的な資産に変える仕組みが必要なのです。
私はこの共通点に気づきました。どの企業も、最も価値ある経験を言語化できていない、と。 だからこそ、それをマニュアルという資産として残す仕組みが必要だと感じたのです。
Bottino株式会社は、この経験をもとに、企業の教育・承継課題を解決するマニュアル作成事業を立ち上げました。 私たちの使命は、企業が持つ経験を「仕組み」として再構築し、教育・評価・承継のすべてを“個人依存から組織の資産”へと変えることです。
仕組みは、人を縛るためではなく、人を守り、育てるためにあります。 私たちが提供するマニュアルは、企業にとっての知のインフラであり、そして...
この「盾」があることで、社員は安心して挑戦できます。マニュアルにない「想定外の失敗」が起きた時こそ、それは会社にとって価値のある経験となり、資産をより強く育てていきます。
人が変わっても、価値が残る会社へ。そんな“人が活き続ける仕組み”を、日本中の中小企業に届けていくのが、私たちBottinoの信念です。
代表取締役 末井 紳也